「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った

サイクリングで駆け巡った彼との45年間

5.特に印象に残っている全都道府県の思い出[12]滋賀県京都府

彼と走った思い出は枚挙にいとまがないが、特に印象に残っているものを紹介したい。

 

 (24)滋 賀 県

1979年10月。

自宅を出発して、夕刻に国鉄(JNR)の信楽駅に着く。

駅の横には地元の人を見守るかのように、また旅行者を迎えるかのように等身大の狸がどっしりと構えていた。

 

彼は「信楽焼は狸」と思い込んでいたが、現地で「生活品が主体で狸は一部にすぎない」と聞き驚いていた。

また、狸の置物は「大きな腹に笠をかぶり、徳利と通い帳を持っているもの」とも思い込んでいたが、いろいろなパターンやコスチューム姿があり、彼は「着物姿で座って挨拶している福々とした女狸」を購入していた。

国鉄 信楽駅(1979.10)

(25)京 都 府

2013年6月29日。

私は新調した輪行バッグに入れられJR西舞鶴駅で降りた。

39年間を共に過ごしたバッグは経年劣化で使用困難となり非常に淋しかったが、新しい出会いに期待しての初旅行だった。

 

彼は、駅で新調したバッグに入った私をカメラに収めてから組立て、出発時に再度 駅を背にカメラに収めて田辺城址に向かい、その後は大江町福知山市を通って、兵庫県にある「日本のへそ」に向かった。

 

なお、39年間共にしたバッグを彼は今も保管しているほか、これまでに比べ安定が悪いと思ってバッグに掛けたグリーンの紐はこの時だけで、以後において掛けられる事はなかった。

新調した輪行バッグに入ってJR西舞鶴駅に着いた私(2013.06.29)

新調された輪行バッグから出され、組み立てられて出発する私(2013.06.29)  

私を39年間運んでくれた輪行バッグ(※2009.01.01自宅にて)

田辺城址(2013.06.29)