「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った

サイクリングで駆け巡った彼との45年間

5.特に印象に残っている全都道府県の思い出[19]福岡県、佐賀県

彼と走った思い出は枚挙にいとまがないが、特に印象に残っているものを紹介したい。

 

(39)福 岡 県

2019年2月18日。

久留米市の「雪の聖母聖堂」。

この教会は、彼が旅行の直前に「久留米市文化財」をネットで検索して知ったものだが、写真を見て すぐに行くと決めたらしい。

 

瓦屋根が葺かれた煉瓦造りで、中に入るとステンドグラスと こうもり屋根が美しく、祭壇に向かって左手にはパイプオルガンも。

 

彼は運が良かったらしく、出て来た時 私に「女性が奏でるオルガンの荘厳な音を耳にした時、天上界に居るかのような至福の時を過ごした。それも一人で」と話していた。

雪の聖母聖堂(2019.02.18)

雪の聖母聖堂(2019.02.18)

(40)佐 賀 県

2000年3月22日。

唐津市に向かう途中の相知町

 

国道203号線を走っていると『鵜殿石仏群1.5㎞』の標識が目に入る。

彼は全く知らなかったが、「遠くない」という理由で見に行く事を決めハンドルを左に切った。

 

しばらく走ると体育館があり、前に「鵜殿石仏群入口」とある案内板が目につく。

入口が階段となっていたため、彼は私をその場に置いて向かった。

 

そして、戻って来た彼は「小道を進むと、大小さまざまの素晴らしい石仏の数々が現れた」と私に話し、非常に喜んでいた。

 

平日とあってか誰もいなかったらしいが、鵜殿石仏群は是非とも寄って欲しい場所と話している。

 

なお、後年 友人が福岡県を旅行する際に「良かったところ」を聞かれた時、彼は佐賀県と前置きして「鵜殿石仏群」も挙げ、後日「鵜殿石仏群に行って来た。良かったよ」と友人から写真を見せられて喜んでいた。

鵜殿石仏群の入口(2000.03.22)

鵜殿石仏(2000.03.22)

鵜殿石仏(2000.03.22)

鵜殿石仏(2000.03.22)

鵜殿石仏(2000.03.22)