「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った

サイクリングで駆け巡った彼との45年間

7.写真に残る岬、崎、鼻 など(※市町村名は2023年3月現在)

15]鹿児島県②大隅半島(南大隅町)

佐多岬

1974年7月20日稚内市を出発した彼は、北上して宗谷岬を経由して日本列島の中央部を走り、8月19日に佐多岬に到着。 

佐多岬に到る道路について、当時は大泊からは「佐多岬ロードパーク」という自動車専用道路のため、ゲートで「宗谷岬から走って来た。目的地の佐多岬まで行きたいが通らせて頂けないか」とお願いしても不可能であった。

このため、前年12月に知った脇道を通り、道なき道を進むも岬の手前約2㎞の地点で断念せざるを得なかった。

 あれから40年後の町道となって間もない2014年2月10日。南国にも関わらず寒い雨の中、彼は白い息を吐きながらズブ濡れで到達して完了。

この時は余りの寒さに飛び込むように岬への入口となる隧道に入り、中で暖かく感じながら暫く休憩して岬に向かったが、帰りに隧道を出て駐車場のトイレに向かう際、隧道入口の左側に注意事項が有るのに気付き読むと「軽車両の進入は禁止」とあり、自転車は軽車両に分類される事からこの点について彼は大いに反省している。

1974.08.19私の初旅行である「日本本土中央部縦断サイクリング」の最終地点…南大隅町

2014.02.10佐多岬南大隅町

2014.02.10佐多岬南大隅町

1974.08.19佐多岬ロードパークと田尻海岸。                     
中ほどに見える山際の道路は「道なき道」で、この道までたどり着く事も出来ず…南大隅町

1974.08.19佐多岬ロードパークに引かれた横断歩道と田尻海岸…南大隅町

2014.02.10「1974年8月19日」と同じ場所に引かれた横断歩道。横断歩道を渡り田尻集落
に向かって右手に入ると「道なき道」が山沿いにあったが、無くなっていた…南大隅町