5.特に印象に残っている全都道府県の思い出 [3]岩手県、宮城県
彼と走った思い出は枚挙にいとまがないが、特に印象に残っているものを紹介したい。
(5)岩 手 県
2008年7月19日。
翌20日に通った陸前高田市の海岸には長大な高田松原があり、市民が海水浴を楽しんでいた光景が思い出される。
しかし、東日本大震災の直後に報道で松原が無くなったことを知った。
震災から5年後の2016年7月。
復興半ばの釜石市を訪れた際、地元の方から当時の様子を伺った時には、報道では知り得ぬ想像を絶する状況にあった事を知った。
なお、釜石市に向かう途中の国道283号線沿いにある「早瀬川足ヶ瀬砂防堰堤」。
小さいながらも緑の中にひっそりとあり、せき止められた水の中に枯木が立つ風景を彼は非常に気に入っていた。
(6)宮 城 県
東日本大震災の3年前の2008年7月19日。
市内にある、石ノ森章太郎のオブジェの一つ『さるとびエッちゃん』と一緒に写真を撮られていると、グラグラと揺れが生じ近くの人達が家から飛び出してきて「揺れたねぇ」と話していた。
この地震について、夕方のローカルニュースで石巻市は震度5と放送されていた。