9.写真に残る湖、沼、池など(※市町村名は2023年9月現在)
「何処が最も良かったですか」と聞かれると、彼は「山形と福島の県境にある白布峠から見た福島県側」と「熊本と宮崎の県境にある堀切峠あたりから見た宮崎県側の風景」と今も答えている。
ちなみに、この2か所はいずれも彼が私との初旅行の際に見た風景で、現在は様変わりしているかもわからない。
当時の彼の記録には次の様にある。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
1974年7月30日。
結論から言うと、今日という日は今までで最高の日だった。
一つは風景、もう一つは人情においてだ。
風景では、白布峠からの眺望が素晴らしかった。標高1400数メートルから左に西吾妻、右手に檜原湖と裏磐梯の眺めは豪快だった。
西吾妻スカイバレーだけあって道も上々だったが、難点を言うなら常時10%の勾配が続いた事だ。
ここを下り、檜原湖畔を快調に走り五色沼を見、猪苗代湖を左に見ながら会津若松に入った。
檜原湖は全く荒らされておらず、将来もずっとこのままであってほしい。
※「今までで最高の日」とは、この旅行に於いて。
※「人情において」について、「この日、彼は生まれて初めて会津若松市滝沢町で見知らぬ方(Kさん)に泊めて頂きお世話になった」ことを言っています。
なお、翌日も同県の田島町糸沢で軒先を借りて雨宿りしていたところ、その家(Wさん)の奥さんに「入って休みなさい」と言われ休んでいたが、降り止む気配はなく改めて「泊まっていきなさい」と言われ、彼と私は二日続けて全く知らない方に泊めていただきました。
《 檜原湖 》
《 五色沼湖沼群 》