12.写真に残る港湾、船舶など(※市町村名は2024年1月現在)
港湾については利用した所が殆どですが、たまたま通り道にあった港湾も含めてあります。
なお、船舶は実際に利用したものです。
[7] 東京都③ 八丈島の2
《 八重根港 》
1998年11月23日の彼の記録より。
快晴の八重根港に接岸された「還住丸」の前で、彼は船長に「今日は必ず帰って来れますか」と聞いていた。
これに対し船長は「今日は戻って来られるだろう」答えた。
彼はこの一言でわずか30分の滞在時間を承知で、「青ヶ島の地を愛車と供に踏みたい」その思いだけに賭けた渡島だった。
ちなみに、数日前に青ヶ島村役場に運行状況を照会した際の回答は、「この一週間は来ていません」だった。
乗船券を購入する際に「自転車も一台」と言うと、船長も事務の女性も「走る場所も無いから持って行くな」と言われたが、 私がしつこく「自転車と供に島に立ちたい」と言うため、船長も折れて渋々載せてくれた事が想い出される。
この時点での私は島の状況を全く分かっておらず、 『30分あれば少しは走れるだろう』と思っていた……。
往路・復路ともに2名の客を乗せ、穏やかな海上を所要時間どおりに航行。
八重根に帰港した際、船長は事務員と私に「自転車の料金はいらないから」と言われ無料となった。
なお、2017年11月6日の写真は青ヶ島を再訪する前日に寄ったもので、この時は底土港からの出航に変わっていました。